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「外国の話」ではない話。

「まるで外国でのお話のようだった」

幼少期の写真も混ぜながらセクシュアリティに関する90分間の講演が終わり、主催者代表・60代くらいの男性の第一声。とても正直な感想だと思った。


講演開始前



新宿から東舞鶴まで電車で約5時間、そこから更に車で30分走った福井県高浜町。町の職員の方や教育関係者、地元の議員の方々も含め約130名ほどの前での講演。LGBTという言葉を聞いたことがあると手を上げてくれたのはわずか数名だった。



昔、母から「高校生の時に同級生の女の子に告白された事がある」という話を聞いたことを思い出した。清く正しく美しくを絵に書いたような母は曲がったことが大嫌い。
「今思えば、告白された時、なんてひどい態度を取ってしまったのかしら。」と。そして、
「でも、本当に知らなかったのよ。」とも。



学校の先生にも言われたことがある。本の出版後、母校に戻ったとき、「あの時はひどいことを言ってしまったかもしれない。本当にごめんなさい。でも、あの時は知らなかったから。」


「知らなかった」

確かにそうだと思う。両親や僕の先生たちの世代は性的マイノリティに対する十分な情報はなく、話題にすることすらなかった世代。そう考えればある程度は仕方がないことだと僕も思うし、責めるつもりもない。
しかし、もう「知らなかった」では済まない時代が来ていることは間違いない。



とあるイタリアのパスタ会社の社長が「ゲイは他社のパスタを買え」と発言し大顰蹙をかい、不買運動が巻き起こり、すぐに世界に向け謝罪を行った。とあるゲーム会社がシュミレーションゲームの設定に同性婚がなく、指摘を受けたが設定を変えるつもりはないという姿勢にこれまた批判が高まり同社は謝罪を発表した。


個人的にどう思うかは関係ない。生理的に受け付けない人は誰にだっている。ただ、大企業のトップが公の場でこのような発言や姿勢をとることは単に勉強不足としか言いようがないのではないだろうか。




ここ数日、渋谷区の同性パートナー条例案の件が話題になっている。僕のところにも問合せや取材依頼の連絡が後を経たず、携帯は鳴りっぱなし。今回の件についてどう思うかという質問に対し僕はこう答えている。


「国を変えようなんて大それたことではないんです。ただ僕たちは普通に生活したいだけなんです。ただ、普通に生活しようとすると話題になっちゃうんです。好きな人と一緒にいようとするだけで、これほどまで騒ぎになるような社会でなくなればいいと思っています。」


異性婚、同性婚ではなく、全ての人に開かれた婚姻制度があるということが大事なのではないかと思う。同性婚ができたらからといって全ての同性愛者が活用するわけではないだろう。それは異性愛・同性愛に関係なく、選択肢があるという豊かさが大事なのではないか。


少子化に拍車がかかるのでは? というならば、里親制度をしっかり進める、両親が働きながら育児もしやすい環境をつくる等、他にすべきことはいっぱいあるのではないだろうか。第一、同性婚があろうがなかろうが、同性愛者の絶対数に変わりはなく、同性婚が認められないなら異性愛者になろうかな、なんて人はいないのだ。



ここ数日は、様々な自治体でも急激に議論が高まり、ついには18日、国会での安倍首相の発言が話題となった。安倍晋三首相は参院本会議で、同性婚について「現行憲法の下では、同性カップルの婚姻の成立を認めることは想定されていない」と発言したそうだ。それに対し、専門家からは異論も出ている。



憲法解釈は様々であるので、すぐに答えはでないだろうし、むしろすぐに答えを出さずにしっかりと議論してほしいところだ。ただ、議論する上で一番大事なのは「正しい、間違っている」「認める、認めない」ではなく、既に一定数の性的マイノリティの存在があるという、変えようのないその事実とどうやって共生していくかである。どのようにしていけば全ての人にとって生きやすい社会になるかということをしっかり議論してほしい。




これまでの経緯について知っている範囲のことは17日のブログでも述べたが、こんなに話題になるとも思わなかったと思うと同時に、やっとだな、とも。急に湧いた話ではなく、来るべき時が来た、というのは世間の関心の高さからも容易に伝わってくる。


どこか遠い外国の話しではない。
すぐ隣にいる、大切な人の話だ。



たまたま時代の流れと重なり、僕たちの世代は日の目を浴びる機会も増えてきたけれど、やはりここまでひとつひとつ積み重ねてきた先達への感謝を忘れず、この景色を見たくても見ることのできなかった多くの仲間たちの想いと共に、一歩一歩、確実に進めていきたい。




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